ABOUT

開催趣旨

奈良市西部に位置する学園前地域の古くは、赤松に覆われた丘陵地にあり、蛙股池(日本最古の人工池)を有する風光明媚なところでした。1941年に、帝塚山学園が旧制帝塚山中学校を開校したことを機に「学園前駅」ができ、郊外型新興住宅地として開発が始まりました。そして、多くの教育・文化施設が点在する文教地区として、駅北地域は商業地区としても発展しました。ところが、住民の少子高齢化に伴い街全体の活力が低下してきたことから、文化振興と街の活性化を目的に、「学園前街育プロジェクト実行委員会」が発足し、2015年(平成27年)から既設文化施設や空き家住宅を展示会場に「学園前アートフェスタ」は始まりました。特に現代アートの分野で活動される作家たちの「近未来に向けた」問題提起と新しい価値観の創出に期待を寄せています。

-学園前街育プロジェクト実行委員会-

学園前アートフェスタ2024

学園前は閑静な住宅地であるとともに「歴史・文化・教育・豊かな自然環境」が魅力の街です。
芸術・文化の力によって、これらの魅力と住民・来訪者をつなぎ、学園前という街の豊かなコミュニティをつくりたいと考えました。その結果、住民がより誇りを持てる街に育つことを目指します。

学園前アートフェスタ 2024

本展は今年からビエンナーレ(隔年開催)となり、現代アートの招聘作家および公募作家による展覧会を11月9日(土)〜17日(日)の8日間開催いたします。公募作家選考展は既に7月に行われ、住民投票および審査員により本展に出展する6名の作家が選ばれました。また、同時開催の連携イベントとして、西部公民館文化祭2024、大和文華館・中野美術館の秋季展、大和キリスト教会コンサートなどが行われ、アートフェスタと合わせて全部で10会場に及びます。その期間の学園前は大変盛り上がりますので、ご期待頂ければ幸いです。
学園前街育プロジェクト実行委員会 委員長 廣嶋 嘉昭

テーマ サイクル
ー 自然になること ー

会期:11月9日(土)~17日(日)(会期中の11日(月)は全日閉館いたします。)
時間:10時00分~16時30分 但し最終日(17日)は15時00分まで
会場:大和文華館(文華ホール)、淺沼記念館、帝塚山学園18号館、阪口家住宅、GALLERY GM-1, Kitchen-Lab.KACOM

テーマについて
私たちの身の回りには様々な人や物事が巡っています。日々の生活のルーティンや季節の移ろい、行事やお祭りなど、それらは時に気付かないほど当たり前のものであり、繰り返しのなかで習慣や文化になることもあります。
本展のテーマである「サイクル ─自然になること─」は、そうした“当たり前”に目を向けることを標榜するものです。出展作家たちは、身の回りの自然や風景、製品や建築、あるいはSNSやAI、それらの来歴などから着想を得たり、素材として使用したりすることで作品を制作しています。“作品を作ること”は作家にとっては日々の生活の一部分であり、そうした意味では作品を見ることは、その人の“当たり前”を垣間見ることなのかもしれません。そこには今を生きる人どうしで共感し合える、根源的な感性が見出せるのではないでしょうか。
学園前の街は、大阪のベッドタウンとしての都会的な空気や生活感、日本最古の人工の池(蛙股池)が残るような古くから続く自然の風景、教育機関や文化施設といった様々な要素を内包しつつも、穏やかで美しい街並みをもっています。学園前の街を歩き、作品と出会う中で感じたことや見つけたことが、鑑賞者の皆さんの生活の中での気付きへと繋がることを、またリニューアルしたアートフェスタが街に根付いてゆくことを願います。
学園前アートフェスタ2024 キュレーター 葛本康彰

主催:学園前街育プロジェクト実行委員会
運営:学園前アートフェスタ開催委員会
学園前街育プロジェクト実行委員会 事務局(GALLERY GM-1内)
〒631-0034 奈良県奈良市学園南1丁目3-2-101
TEL:0742-51-1980
E-mail:gm-1@kcn.ne.jp